2010年5月24日月曜日

さすがニューヨーク


仕事半分、遊び半分でニューヨークへ行ってきた。
実は何を隠そうアメリカで自分のお金を払ってまで行きたい所は、ニューヨークだけだった。
自分を紐解くとニューヨークには実にお世話になっている。
ジョンレノン、ボブディラン、ベルベットアンダーグラウンド、ローラニーロ、それにまつわるアーティス達。ビート文学、ブルーノート、最先端のレストラン、ウッディアレンや沢山の映画、ぱっと思いつくだけ書いたけどその他、たくさん。

リッチモンドから車でニューヨーク入り。
だんだんニューヨークが近づいてくる。
ハイウェイからチラ見えてきた、小さくそびえ立つ自由の女神に気持ちが舞い上がる。
ニューヨークに入りすぐのガソリンスタンドではいきなり真っ裸のヤク中のオッサンに遭遇し金をせびられる。
来たぞ、ニューヨーク!

トライベッカのチェンバーストリート沿いのホテルに到着。
グランドゼロのクレーンが見える場所。かなり古いホテルでエレベーターのドアが開かなかったりするのだが、それでも1万円くらいする。
さすがニューヨーク。物価も違う。
しかしあてがわれた部屋が全く陽が差し込まず、その上何かを隠すかのように安い香水ぽい匂いで充満している。入った瞬間イヤーな感じがしまくりでさすがにチェンジしてもらった。
まぁニューヨークの古いホテルなんてどの部屋で何があってもおかしくはないのだが、あまりにも最近じゃねえの?って感じだったので。
せめて成仏してから部屋を開放してほしいものだ。

気を取り直しリトルイタリーへ。
イタリア系アメリカ人の友人デイブのおすすめの店に行く。
いい感じに賑わっているレストランのガーデン席。
外メシは好きだ。他のお客さんもワイワイやっていて活気がある。
まるでゴッドファーザーの家族団らんのテーブルみたいだ。
皆でシェアし合い大満足。

*カプレーゼ
*プロシュート&サラミ*ボンゴレロッソ
*カルボナーラ
*ペンネペコリーノチーズ
*ニョッキ*ティラミス
*チーズケーキ
*ワイン3本さすがニューヨーク。
勢いがあり、美味かった。

ニューヨークはどこの店も今までアメリカで食べた店より格段にレベルが違う。さすがニューヨーク。
その中でもブルーノートの裏道にあるフレンチレストラン「BLUE HILL」は最高に美味かった!
この店は野菜や肉もオーガニックの自家製を目指しているフレンチで$68のコースのみ。(カウンターはアラカルト有り)
予約無しの満員にも関わらずカウンターを常連さんが開けてくれて入れてくれた。
超おすすめ。是非行ってみてください。

BLUE HILLコース$68とバーテンダーおすすめの白ワイン$40

*「パン、人参の塩を付けて」
(まさしく人参の香りと味のする塩。)

*アミューズ 「薄いガーリッククッキー、ベジタブルスープ」
(このベジタブルスープはドレッシングのような感じ。付けて食べる。おもしろ実験的料理。)

*前菜「白身魚のキューカンバソース」
(完璧に焼き上げられた白身魚(多分ススギ)にキュウリのソースがかかっている。コリアンダーの香りもして、全体的に爽やかな仕上げ。飾りの野菜も当たり前だが細かく均一に丁寧にカットされている。)

*前菜「朝採り玉子のポーチドエッグ、いろいろな豆と」
(臭みの全く無い玉子と完璧な火入れ。半熟の黄身を崩して新鮮でコクのある豆をパリッとボイルされたスナップエンドウやグリンピースと共に食す。)

*メイン「ポーク、チキンのいろんな部位のロースト、サラダ添え」
(5枚肉ポークの皮はパリッと焼かれ中の肉はとてもジューシー。チキンブレストはもの凄くしっとりと火が入っている。美味すぎ。モモ肉も同様にしっとりとコクがある。この食感はコンフィ的なものかなと思ったが、おそらく最近流行りのオーブンに短時間入れて外に出し休ませると言う、とても手間のかかる調理法を実践しているのではないかとふんでいる。付け合せはシンプルなサラダだが、ヌメっとした食感のハーブと花付きキュウリがとても新鮮で美味い。)

*デザート「ブルーベリーとサワーヨーグルトのソルベ、子苺とミントのジェラート」
(果物が新鮮で美味いので余計な事をせず素材の味をふんだんに引き出したシンプルなデザート。とてもさっぱりとしていて美味い。)

僕は何やかんやいいながらもアメリカの料理は実はもっと凄いものだと思っていた。
そしてそれを探していた。
しかし無かった。
だがニューヨークだけは違うと踏んでいた。
それは正しかった。
町場のデリもとても美味しかったし、この店に関して言えばコストパフォーマンスは日本の同等金額クラスのレストランより満足できた。
さすがニューヨーク。憧れていて良かった。行ってよかった。良い夜をありがとう!

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