2012年10月30日火曜日

小松菜スムージー


最近ほぼ毎日欠かさず口にしているもの。

本来三日坊主の自分にしては、夏から良く続いていると感心する。

何故なら単純に美味しいからだ。

それは、小松菜スムージー。

「スムージー。」

「ジュース」というより、「スムージー」と呼ぶ方がウキウキ感が増す。

極めて個人的な感情。

しかし毎日続けるということは、自分をいかに飽きさせず、常にウキウキ感を持続させることが最も重要。



朝の慌ただしさを回避する為、必ず夜に作る。

夜、それを飲み干したい衝動に駆られるが、ぐっと我慢する。

具材を全て入れて、回さない。

ミキサーにかけるとせっかくの 酵素が壊れてしまうと人に聞いたから。

朝でなければいけない。

低血圧で朝食を抜きがちな人にとって、朝にそれがあることでやっとこさっとこ辛い朝を起き抜くことが出来るのだ。



さて、そんな小松菜スムージーのレシピを紹介します。

<材料>

小松菜 2.3束

冷凍バナナ 1本

冷凍ブルーベリー&ストロベリー適量

牛乳 半カップ~1カップ

イチゴジャムスプーン 大さじ1

おいしい水 半カップ~1カップ

あれば野菜ジュースとヨーグルト 適量

自家栽培ミントの葉 適量

(最近は寒くなってきたのでこれに生姜を足す。ひとかけらでいい。)



これをただひたすらミキサーにかけるだけ。

まんべんなく緑色が行き渡ったら出来上がり。

小松菜は、他の青野菜ほど自分を誇示、主張しない。

小松菜を抜いてしまってはただのバナナジュースに成り下がってしまう。

更にフルーツとも仲良くやってくれるので、とても調和の取れたジュースに仕上がる。

小松菜は野菜の中では渋い部類の野菜ゆえ、単独ではさほど人気のない野菜なんじゃないかと思う。

野菜の中で何が好き?と聞かれて小松菜を挙げる友達がいたら、相当シブいなと余裕で思える。

これは出会い。

だからここであえて、はじめましてと言おう。

「はじめまして、小松菜。 これからもよろしく。」








本日のおすすめ

+森林鶏と天然キノコのクリームソース、柚子胡椒風味、無添加玉子フィットチーネ ¥1350


(森林鶏は胸と手羽元から取れる希少部位!天然キノコは黄金茸、楢茸、本しめじ他!この時期だけの秋の味覚です!)



+オリエント風ナポリタン(海老、フランク、野菜) ¥1050


(魚介仕込時に出た海老の殻やイカの身でソースを作ったオリエント独自のナポリタン!グランドメニューにブログ有り!)    




2012年10月25日木曜日

合宿日記

北穂高岳標高3106m。以前行った時は曇っていたのでこの秋に再度アタックしました。




結果から申しますと、連日素晴らしいほどに晴れ渡り、「神の領域」を思う存分に堪能しまくりました。ありがとうございました。


今回は涸沢テント場(2309m)にベースキャンプを張り、要らない物(寝袋や食料や酒等)は置いていき、軽装備で山頂に向かいました。予定では早朝に出発し、昼頃にはテントに戻ってくることになるので、午前中にお腹がすいたら行動食(カロリーメイトやチョコレート等のお菓子)でやりきろうと思っていました。しかし、前日に「北穂高小屋の食事は美味いらしい」て情報を耳にしたので昼飯を小屋の世話になるのも悪くはないかと、でも、お高いんでしょ?なんて考えていましたが念のためマイ食器を忍ばせて行きました。完璧な天候の中、確実に標高を稼ぎ、山頂に到着したのが10時前。




あんまりにも気分が良すぎて1時間半位頂上に滞在してしまいました!!この頂上直下に北穂高小屋があります。とりあえず、ホットミルクを注文してみました。(僕はコーヒーが飲めない残念な男です)


。。。雲上の喫茶店か?
ホットミルクがこんなにも美味い飲み物だとは知りませんでした!!なんて優しい飲み物なんでしょう。すっかり気分を良くした(気分を良くしていただいたお山に感謝)僕は味噌ラーメンを注文。そして出できたのは。。。
THIS IS IT!!(これがそれだ!!)

セトモノじゃないっすか!
チャーシュウ入ってる!!
ゆで卵まで!!!
てっきりサッポロ1番味噌ラーメンに野菜炒めがチョロっと乗っかっている位だと思っていたので驚きました。さらになんと生麺を使用しています!!!標高3100m。雲の上にて5感を刺激され、衝撃が走りまくっています。そしてスープをひとすすり。
「ああぁああー!味濃くてウマいぃぃいいー!!!!!」山では全てにおいてオーバーワークなので味が濃くて脂っこいものがやたら美味く感じます)とりあえず一気に食べてスープも(実は後半塩辛く感じていましたがw)残すのはもったいなさ過ぎるので「塩分て良い!この塩分が良い!」と、心の中で叫びつつ飲み干しました。実は僕は味噌ラーメンには全く興味が無く、自分から注文したのはおそらく人生で3回目でしたがここの味噌ラーメンはオススメですよ。味噌ラーメン狂の方、是非行かれてみてはいかがですか?次回は正油ラーメンを注文したいと思います。ゴクリ

2012年10月9日火曜日

タラコスパ1974


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、先週の5日に偉大なる「タラコスパ」の発案者である成松孝安氏がお亡くなりになられました。謹んでお悔やみを申し上げます。

当店でも人気の「タラコスパ」は成松氏のレシピ通り、「タラコ、バター、昆布茶、塩、胡椒、レモン、海苔」のみで構成されたシンプルなものです。
こんなにシンプルな材料で誰でも簡単に作れてとても美味くて、かつ飽きない。
こんな素晴らしいレシピってそうそうありません。
僕が死ぬ前に一食だけスパゲティが与えられるなら迷わず「タラコスパ」をオーダーするでしょう。
未来永劫に残されてゆくべき料理のひとつだと思います。

僕が初めてスパゲティを食べたのはかれこれ40年近くも前のことです。
それは家の近所にある洒落たオバサン(オネエサン?)がやっていた喫茶店での事でした。
保育園に迎えに来てくれた母親が帰り道にあるその店にたまぁに寄るわけです。
今考えれば夕飯を作るのが面倒だったのでしょう。
その店は当時モダンだった茶色いレンガ造りのアパートの1階にありました。
ドアを開けると仄かな明かりと珈琲の香りに包まれます。
僕は大人の社交場のようなそのお店に行くのが大好きでした。

そこで初めて食べたのが「タラコスパ」でした。
それは衝撃の味で僕を魅了し虜にさせました。
ご飯で食べるタラコ飯の味と触感も香りも違う、同じタラコなのに何がこんなに違うのか?
子供心に考えさせられたものです。
当時、和風スパとして一世を風靡した<壁の穴>や<ハシヤ>が出たての頃。
いつもお洒落な格好をしたオーナーの女性はいち早く、その時代の最先端だったメニューを取り入れたのでしょう。
僕はその強烈な味とその店とお洒落なオーナーの雰囲気も含め、それ以来スパゲティが大好きになったのです。

僕の思う「タラコスパ」は上質のタラコと上質のバターと上質のパスタがあればそれでいいんです。
チューブから押し出されたショッキングピンクのタラコとマーガリンと冷凍パスタではいけないのです。
その上に本物のキャビアが乗っていたとしてもそれは僕の食べる物ではありませんし、お店でお出しする物でもありません。
僕は店の賄いで数え切れないほど「タラコスパ」を食べてきましたが、その度パブロフの猛犬のように思い出します。言わば僕のスパゲティ、いや料理の原点でもあるあの味の衝撃とお店の雰囲気を。

そこでこの偉大なる「タラコスパ」の発案者、成松孝安氏を多くの人と偲びたいと思います。
オリエントスパゲティでは10/10〜12日までの3日間、このブログを読んでくれた方に限りメニューに載っているタラコ、明太子と名の付くメニューを半額とさせて頂きます。
スタッフに「タラコブログ見た」とお伝え下さい。
皆で味わいましょう。

最後に。
成松さん、これからもしっかり上質な食材で味を守ってゆきます。偉大なレシピをありがとうございました。ゆっくりお休み下さいませ。

オリエントスパゲティ 佐藤