2012年8月7日火曜日

made in japan


新潟県三条市に行ってきました。三条は古くから和釘、打刃物をはじめとする鉄製品を多く製造していて、20年に1度建て替えられる伊勢神宮に毎回19万本もの三条の和釘を大昔から奉納し続けています。
まずはsnowpeak本社を表敬訪問。
広大なキャンプ場(元ゴルフ場か?)の中にポツンと近代的な建物が。去年、新築したそうです。
*借り物写真

スノーピークは日本を代表するキャンプ用品を中心としたアウトドアブランドの老舗です。訪れた日はカンカンに暑い日でしたが、建物内は包み込むような柔らかーい冷房が効いていてすごく快適でした。
スノーピークはとても機能性に優れていて、かつデザインも良いですねー。僕が持っているスノーピーク製品はチタンのマグカップぐらいですが、これも鉄製品ですね。いつかは僕も高級キャンプ道具を車に詰め込んでウマい料理とウマい酒でニヤニヤしたいです。犬も連れて行きたい。
店内に置いてあった鍛冶屋マップで鍛冶職人が包丁研ぎを教えてくれる「三条鍛冶場道場」なる物を発見しそこへ行ってみる事にしました。
今回、包丁目当てで行ったのですが、ちょうど庖丁も持っていたので自分の「研ぎ」を再確認(というかダメ出しw)したかったのです。受付したら、待ち時間ゼロで鍛冶職人のおじさんがマンツーマンで指導してくれました。おじさんは僕の庖丁を手に取ると
「。。。。。じゃ、始めましょうか。」なんか微妙な雰囲気の中、始まりました。
「じゃ、やってみて。」
「え?僕がっすか??」
「そう。いつもやってるようにね。」
「。。。シュッシュッ」 

あー突っ立っ。。。。。。あーまた突っ立ったぁ~。。


おじさん。まずは水研ぎ機で調整。
ズラズラと並ぶ砥石
突っ立った(つったった)とは、砥石に対して刃物をあてた時の角度が付きすぎてしまう事らしいです。研いでいる時に微妙に高い音がでると突っ立っているサイン。職人のおっさんは初めて触る庖丁でも耳で僕の手を微調整していきます。片面が終わり、
「。。。じゃ、裏やってみましょうかー。。。」
なんだかいいんだか悪いんだかよくわからないですがやります。時折おっさんが
「。。っつっっ。。。。。。、突っ立ったよぉ~。。。。つっ。」とつぶやき、五感を研ぎ澄まして研ぎに集中する私。

道場とは、正にこの事か!!しかも暑い!!!大型扇風機がブンブン回る中、三条の伝統工芸をほんの一端ですが仕込まれました。僕がイロイロと質問すると、
「ん?そんなことはやんない」とか
そう!そう!そう!そーです。そーです!とか
「あーそれはねぇ」とか
「いやいやいや、それくらいは大丈夫でしょ」とか
さらりと答えてくれます。
どうやら僕が長年やり続けていた「研ぎ」は間違っていなかったようですが、手元の微妙な角度の調整が刃持ちの悪い(良い切れ味が長続きしない)庖丁にしてしまったようです。早速、店で使ってみたところ、切れ味の違いに驚きました。何でもスコスコと切れてしまう。余計な力を入れずに切れてしまうのは庖丁が「軽くなった」と錯覚してしまいます。また切り物が楽しくなってしまいました。
ありがとう!おじさん!!!

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